スノーボード|スノーサーフィンはサーフィンの上達に役立つ

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スノーボード|スノーサーフィンはサーフィンの上達に役立つ

サーファーに限らず話題の「スノーサーフィン」、年中海で波乗りするサーファーでも気になりますよね?

「スノーサーフィン」はサーフィンのように雪の上を滑るスタイルのスノーボードです。

サーファーにとってのメリットとして、私はサーフィンを意識したスノーボードの滑り方をすることで海でのサーフィン、特にターンにおける荷重・抜重の感覚がはっきりして、バックサイドのボトムターンからリッピングといった場面でサーフィンが上達したと感じられました。

今回は、サーフィンに役立つ「スノーサーフィン」について詳しく解説します。

雪山でサーフィンするスノーサーフィンとは

「スノーサーフィン」はサーフィンの動きを取り入れながら雪山を滑走したり、雪の壁を波に見立ててアプローチします。

「スノーサーフィン」は、サーファーが雪山でもサーフィンを楽しめないかと考えられ、誕生したと言われています。

スノーボードがこの世に生まれた頃、スノーボードはスノーサーフィンと呼ばれていたこともあるそうで、新しいものではないという考えもあります。

スノーサーフィンに明確な定義はない


実は「スノーサーフィン」に明確な定義はないそうです。

重要なのは『サーフィンの動きを取り入れているかどうか』。

ゲレンデ横のR(アール)や壁を波の斜面に見立ててターンをしたり、パウダースノーをボードの浮力も使ってサーフィン的にFLOWを感じたり、サーフィンの動きを雪山で楽しんでいれば、それが「スノーサーフィン」なのです。

そんな自由な発想やとらえ方が、いかにも横乗りっぽくて共感できますね。

サーフィン上達にも繋がるスノーサーフィン

サーフィンの上達には、サーフィンが一番というのは至極当然。

ですが「波が無いとサーフィンはできないし、寒いのは苦手」「だから冬はスノーボードで楽しみながらサーフィンの練習を」という人も増えたと思います。

スノーボードはフィンが無いからこその、サーフィンでいうレールスノーボードならエッジのコントロールの習得がしやすいです。

そしてスノーボードとサーフィンには共通するものがあり、体の使い方ボードの動き体重移動なども似ています。

私はサーフィンにおけるバックサイドのターンが、スノーサーフィンを意識した滑りのおかげで精度が向上したと実感しています。

スノーサーフィンで荷重移動が向上、バックサイドのターンが上達

スノーボードの良いところは、スケートボードと同じで、地形を波に見立てて反復練習ができるという点も見逃せません。

サーフィンなら1本のライディングが数秒~数十秒、それを何本か乗って終わりですが、スノーボードなら数キロ乗り続けてリフトに乗って繰り返し何度も滑ることができます。

もちろんサーフィンでも体の動きは同じだから応用できますし、サーフィンより乗っている時間が長いから下半身を中心に強化できます。

スノーサーフィンは楽しい

スノーサーフィンはサーフィンの上達に役立つとは言いましたが、そもそも「楽しい」もので夢中にさせてくれます。

サーフィンと同じくフローやスピード、グライド感がありながらも、山を自由に滑り降りる感覚はスノーサーフィンならではです。

波のいい日のように、ゲレンデの天気や雪のコンディションがいいとテンションは上がるし楽しさも格別です。

また、道具の違いによる楽しさもサーフィン同様にあります。

私はオールラウンドなスノーボードの板と、スノーサーフィン向けの2枚を車に積んで雪山に行き、その日の状況で選んだり休憩を挟んで板を交換する、という楽しみ方をしています。

スノーサーフはパウダーでも壁地形でも、圧雪バーンでも

パウダーでスノーサーフ

パウダーの浮遊感は格別な楽しみがあります。パウダーを滑るとなると、1月中旬~2月中旬くらいの降雪量が多い時期に、雪質の良いタイミングやゲレンデをよく選ぶ必要があります。サーファーが波を追うようにパウダースノーを予測して追わなければなりません

また、パウダーを滑るリスクも十分考慮しなければなりません。遭難や雪崩のリスクもあり、ビーコンなど冬山登山のような装備を整えても、常に危険と隣り合わせには変わりません。

コース横に残されたパウダー(端パウ)やゲレンデの圧雪しないコースで楽しむのもオススメです。

壁地形でスノーサーフ

スノーサーフ 壁 地形 R アール

ゲレンデによっては、コース横の壁地形がスノーサーフを楽しめる箇所が多かったり、そもそもスノーサーフを楽しめるようにコースが作られているところもあります。私の住む東北で有名なところでは、湯殿山スキー場が【R天国】として売り出しており、スキー場そのものがスノーサーフを楽しめる場所になっています。

私個人の考えでは、壁地形やパイプなどのR(アール)でするターンがサーフィンとイメージを合わせやすく、楽しみながらサーフィンの練習にもなりオススメです。

圧雪バーンでスノーサーフ

スノーサーフといえばパウダーや壁地形と思う方も多いかもしれませんが、圧雪バーンも波に見立てて滑ることができます。スノーサーフな板でカービングしてG(重力)を感じるのもいいですが、コースを横や斜めに滑ってみてください。「タルめの波」に見えてきて、アップスからカットバックするラインが見えてきます。

『壁地形』と『フラットな圧雪バーン』の組み合わせが、誰でもスノーサーフを楽しみやすいのではないでしょうか。

おすすめブランド|GENTEMSTICK ・ MOSS SNOWSTICK

「スノーサーフィン」には専用の板があり、スノーサーフィンのパイオニアと言われるGENTEMSTICK(ゲンテンスティック)やMOSS SNOWSTICK(モス スノースティック)をはじめ、様々なメーカーがスノーサーフモデルを販売しています。

GENTEMSTICKやMOSS SNOWSTICKはスノーサーフの歴史が長く、知名度でも完成度でもこの2つなら間違いありません。

サーファーには近年馴染みのあるフィッシュテールの形状もありますし、ノーズの尖り具合やボリュームなど、オールラウンドとの違いは一目でわかります。それらは深い雪での浮力を得られやすく、壁面へのアプローチがしやすいというスノーサーフ専用ならではの特徴があります。

この2つのブランドなら、ブランドそのものが『スノーサーフモデル』であると言えるでしょう。

オススメな板は「乗りたい」と思った板

具体的にスノーサーフするのにオススメな板はお伝えできません。なぜなら趣味性の高いものは自分の感性に従うのがベストだと思うからです。最終的に一番納得できるのは自分が選んだモノであり、それが楽しさを持続させる秘訣だからです。

憧れたスノーサーフのイメージが「フィッシュテールでワイドな板」ならそれがオススメ。

一見オールランドなスノーボードでもセットバックされたスノーサーフモデルで滑る姿に憧れたなら、その板がオススメ。

もちろん似た板でも味付けが全く違うので、試乗できれば最高ですがレビューは参考にして求める板を選びたいところ。

乗りたいと思った板、○○がカッコよく乗っていた板。そんな基準で選んで自分の身体を板に合わせていきましょう。

とはいえスノーサーフは自由。すでにスノーボードを楽しんでいる方で圧雪バーンを滑るなら、専用板を用意しなくても『バインを後方にセット(セットバック)』してみたり、『バインやブーツを緩めに締める』『乗り方を変える』など工夫することで、いつものスノーボードとは異なるスノーサーフィンを楽しめるでしょう。

スノーサーフィンの板を手に入れるには

GENTEMSTICK ・ MOSS SNOWSTICKは事前のオーダー必須

特に人気のブランドや板は、事前のオーダーが必須と覚えておきましょう。シーズン終わりに次のシーズンの最初のオーダーが締め切られることがほとんど。冬が近くなってから板を買いたくても、すでに手に入らないことがあります。

実際にGENTEMSTICKの2024モデルのファーストオーダーは3月中旬まででした。2025モデルは2月末まで。ショップでは、オーダーではないフリーの在庫も数本もつようですが、顧客に声掛けするため店頭に並ばないこともあるそうです。

MOSS SNOWSTICKも2月~3月でファーストオーダーが締め切られるのが常のようです。

人気ブランドの来季オーダーは冬のうちに

GENTEMSTICK も MOSS SNOWSTICK も、来季モデルのファーストオーダーは毎年2月~3月で締め切られている。逃すと手に入らない可能性が高まる。

2024-25モデル ファーストオーダー締切日
GENTEMSTICK:2024/2/29 (木)まで
MOSS SNOWSTICK:(調査中)

オーダーを逃すと『奇跡的な店頭在庫』を祈る、もしくはフリマサイトなどでプレミア付きの高値で購入になってしまいそうです。

ショップで情報を集める

よく行くゲレンデ付近の街にも、サーフショップ同様スノーボードのショップがあると思います。サーフとスノー両方展開しているショップもありますので、試乗会やオーダーなど情報を集めることで長く付き合えるショップに出会えるでしょう。

ネットで注文する

インターネットで購入も可能ですが『在庫販売か、来期モデルの予約販売か』注意しましょう。人気商品は品薄でこのような表記になっている場合があります。「すぐ乗りたかったのに!」とがっかりしないよう商品説明はしっかり目を通しましょうね。

スノーボードの板は最初にエッジの処理やワックス処理を行うことで乗り心地や滑走性能の維持に違いがでます。最初にこれらの処理も対応してくれるお店がオススメです。

ファーストオーダー特典にはこれら処理が含まれたり、モデル専用のソールカバーが付属したりする場合もあります。

特典が無い場合でも、商品購入時にオプションで選択可能な場合もあるので、購入時は同時にエッジやワックスまで手をかけてもらうのがオススメです。

その他ブランドのスノーサーフ系を選ぶ

GENTEMSTICK ・ MOSS SNOWSTICKに良い意味でインスパイアされたと思える他のブランドや、大手メーカーのモデルが存在します。

スノーサーフのパイオニアと言えるか、その歴史があるかといったブランドを考慮しなければ、選択肢は広がります。毎年気になるモデルが大手メーカーから発売されているのも事実ですから。

ですが実際には【多くはパウダーボードとして販売され、それに乗ってスノーサーフする】という表現がしっくりくる、と個人的に感じています。明確に『スノーサーフモデル』と記載されているものが少ないのです。

もちろん、パウダーボードなら快適にスノーサーフすることも出来ますし、一般的なオールラウンドなボードでもスノーサーフは可能です。

がっかりしないために|レンタルや試乗会で乗ってみる

ゲレンデによっては、スノーサーフィンの板をレンタルしています。

サーフィン同様、買ってから初めて乗り心地がわかるというのは、博打感があって不安が拭えません。レンタル目的で行くゲレンデを選んでも良いでしょう。

また、ハイシーズンには各メーカーが様々なゲレンデで試乗会をします。

気になるメーカーのホームページやSNS、ゲレンデ発信の情報にアンテナを張っておきましょう。

まとめ

サーファーに限らず話題の「スノーサーフィン」。

サーフィンの上達にも繋がりますし、雪山の地形を波に見立てて滑る感覚は純粋に楽しいものです。

冬のサーフィンは人が少なくて上手くなるチャンスがありますが雪山でサーフィンすることにも、楽しさと上達の2重の良さがあります。

人生を楽しむために、この冬「スノーサーフィン」に挑戦してはいかがでしょうか。

冬のサーフィンも快適・安全に楽しむこともいいですね。