【サーファー必見】マッサージガン｜足がつる【こむら返り】に効果あり　柔軟性アップや疲労回復にもオススメ

サーフィン中に足をつりそうになる時がありませんか？

普段はデスクワークで運動不足のサラリーマンが週末海に行く場合、特に時間をかけて海に向かうビジターサーファーは同じ姿勢が続くので『足がつる』リスクが高いはず。

マッサージガンがメジャーになって数年。持ち運びに手頃なサイズや、手にしやすい値段のものが増えており、長時間運転して海に向かうサーファーが使わない手はありません。

この記事では、事務仕事メインの私が週１、2回のサーフィン中に『足がつる』（こむら返り）状態から救ってくれているマッサージガンについてご紹介します。

こちらの比較レビューも見ていただくと、どのようなマッサージガンを選ぶべきか分かります。

マッサージガンはこんな人にオススメ

サーフィン中にふくらはぎが「ビキッ」とつりかけることが何度か発生するようになり、サーフィン前に重点的にほぐすようにしたところ症状が緩和したため、マッサージガンで効率を上げようと考えました。

マッサージガンを使うようになってから、足をつることが無くなり、柔軟性もアップし快適にサーフィンが出来ています。

足がつる、身体が固い、疲れが取れないなど、身体の調子のせいでサーフィンを全力で楽しめないサーファーに、マッサージガンがオススメです。

※前述の症状は加齢や疲労、水分不足やミネラル不足、冷え、ストレス、運動不足など様々原因が考えられます。食生活や日頃の運動など生活習慣を見直すことも忘れてはいけません。

マッサージガンと筋膜リリースガン 【違いは無い】

『マッサージガン』と並んでよく聞くのが『筋膜リリースガン』や『ハンディガン』という呼び名。実は違いがありません。

その商品をアピールするターゲットに合わせて呼び名を変えていると私は認識しています。ターゲットが求める性能や目的によって適切な名前が変わるものだからです。筋膜リリースという『効果』が欲しい人、マッサージという『行為』がしたい人、といった違いですね。

そもそも『筋膜』という言葉がまだ一般的ではなく、『筋膜がどういうもので、それをリリースする必要性』も理解できないので購入意欲に繋がらないと思うのです。多くの人に売りたいのであればマッサージという行為なら理解しやすいですからね。

マッサージガンの効果

マッサージガンは銃のような形のマッサージ器具で、ゴムやプラスチックの『ヘッド部分をモーターにより前後にストローク』させることで筋肉や筋膜に刺激（振動と叩打※）を与えるものです。

※叩打（こうだ）　意味：叩いたり打ったりすること

『ブルブルと本体が震えるだけ』の、従来のマッサージ器具とは完全に別物。

マッサージガンを使う事で、筋肉のコリや腰痛などの『痛みの緩和』はもちろん、精神面・肉体面・健康面などから状態を整える『コンディショニング』やサーフィン前の『ウォームアップ』にも使えます。運動後には『血流改善・疲労回復』の効果も期待でき、日頃のセルフケアで大きな効果が得られます。

では、具体的にどのような効果が期待できるか解説していきます。

筋膜リリースが手軽にできる（筋肉のコリ改善）

慢性的なコリを解消するために有効なのが『筋膜リリース』です。

身体中には全身をつなぐ「筋膜」と呼ばれる組織があります。筋膜とは筋肉を包んでいる膜。筋繊維や器官、神経などとも連結しており、全身を三次元的に張り巡らすように覆っています。そのため第二の骨格とも呼ばれており、筋肉を動かすためにとても重要な役割を担っています。

デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいたり、トレーニングで筋肉に高い負荷をかけると、筋膜はねじれたりよじれたりしたまま筋膜どうしで癒着してしまいます。そのため全身に影響し、慢性的な血行不良や全身のこりとなって体の不調を招く原因となります。

この筋膜をほぐして元に戻してあげることを「筋膜リリース」といいます。マッサージガンで筋膜リリースを行うと次のような効果が期待できます。

ヘッド部分が体に接触すると、筋肉が滑らかに力強く殴打される。

「このように力が加わることで、筋膜という結合組織の中にある固体が液状になると考えられています」

「つまり、筋肉周辺の筋膜が柔らかくなるため、筋肉のこわばりが和らぐように感じられるのです」

神経学的な効果もある。

「筋肉はマッサージしてもすぐにはほぐれません。殴打するような接触が筋肉の腱にある感覚神経に作用し、腱の緊張が増したことを感知します。この効果によって脳に信号が送られ、脳は信号を処理し、筋肉にリラックスするよう指示するのです」

引用：Nike マッサージガンの実態とその必要性 　ポール・ヘルムズHelms Performance創業者、有資格マッサージ療法士

つまり、要約すると次のようになります。

実際に、固くコリが感じられるふくらはぎにマッサージガンを当てると、徐々に部位が温まり、触った感触でも柔らかくなっていくのが実感できます。

柔軟性・可動域向上

マッサージガンによる筋膜リリースの効果には『柔軟性・可動域向上』もあります。

トッププロサーファーが、サーフィン前や日常に『ヨガやピラティスを取り入れている事実』は、柔軟性の重要さを物語っています。これに近い効果をマッサージガンで得られるのは手軽でうれしいポイントです。

スポーツには『パフォーマンスピラミッド』という考えがあり、スキルやパワーを上手く発揮するためには土台となる可動性（柔軟性）・安定性・機能的な動作が必要です。

スポーツパフォーマンスを向上させるためには、まずは可動性の向上、安定性の向上がはじめの一歩と言えます。
可動性の向上は、ストレッチに代表される関節可動域の向上を図る運動が効果的です。また、動きの中でのしなやかさ、柔軟性を高めるという点では、ダイナミックストレッチも重要となります。

引用：山口県体育協会　山口県スポーツ交流村　パフォーマンスピラミッド

サーフィンは特に柔軟性が必要なスポーツです。パドルやライディング、波待ちに至るまで、あらゆる場面で柔軟性が必要になります。そして、技の難易度が高いほど柔軟性の要求は高くなり、固い筋肉や狭い関節可動域ではパフォーマンスを上げられません。

肉体疲労回復と筋肉痛の軽減

先に紹介した『筋肉のコリ改善』と似ていますが、マッサージガンには血行・リンパの流れを促進する効果があります。これにより『肉体疲労回復』と『筋肉痛の軽減』が期待できます。マッサージガンを日常使う中では、この改善効果を誰もが実感しやすいと思います。

筋膜が癒着してしまうと、周囲の血管やリンパも圧迫され流れが滞ってしまう事があります。また、スポーツやワークアウト（筋トレ）をすると筋肉に疲労物質が発生します。

この筋肉に刺激を与えて血管やリンパの流れを良くすることで疲労物質を速やかに排出させ、疲労を起こりにくくし筋肉痛を軽減します。

「振動と叩打の効果を活用するマッサージガンの治療は、血液循環を向上させ、体の組織の温度を上げることで、乳酸の蓄積を抑え、遅発性筋肉痛（DOMS）を軽減させます」

引用：NIKE　理学療法士が教える正しいマッサージガンの使用方法

２～３分程マッサージガンを当てていると、その部位が温かく感じるようになります。これは、滞った血流やリンパの流れが促進されることにより体温が上がると考えられています。

手でマッサージするよりも強く速い振動でほぐすことが出来るのがマッサージガンの大きなメリットです。

痛みを改善する

首、肩こりや腰痛は、あくまでも『症状』であり『原因』ではありません。

症状のある部位をほぐすことも良いですが、原因となる部位へマッサージガンを使う方がより効果的です。

例えば、腰や背中に痛みやコリのある方は、太ももや臀部、股関節周囲などの「痛みのある部分に隣り合う周囲」の筋膜をリリースすることによって、症状の改善が期待できます。　　

これは、痛みの原因となる部位が正しく機能しないことによる『代償動作』を、隣り合う部位が行うことにより痛みの症状が発生すると考えられるからです。『ジョイント・バイ・ジョイント』という考えを頭に入れておくと理解しやすいです。

本来は可動性（モビリティ）が必要な関節の動きが悪くなると、隣り合う安定性（スタビリティ）の関節に可動性を求めてしまうのです。

例えば股関節（可動性）の動きが悪くなると腰（安定性）を動かすことになり、腰に痛みを誘発させるといった感じです。

マッサージガンでの筋膜リリースにより本来の体（関節）の動きを取り戻すことができたり、血行が良くなり身体の回復力を高めることでパフォーマンスアップが期待できます。

マッサージガンを使用するタイミング

これだけメリットのあるマッサージガン。多くの効果を見れば『回復』を目的とした『運動後』が主な使用タイミングととらえられますが、『運動前』や『運動の合間』もパフォーマンスアップの効果が期待できます。

運動前【ウォーミングアップに】

運動前に使用することで効率よくウォーミングアップし、パフォーマンスアップを図ることができます。マッサージガンにより筋肉が温まり、こり固まった部位をほぐし、可動域を広げ血流が増加します。これにより柔軟性やパフォーマンス、回復力が向上することでケガのリスクが低くなります。

私はサーフィン中に多く使われる部位や、足がつらないよう重点的にふくらはぎにマッサージガンを使用しています。

運動の合間【ケガの予防に】

運動の合間にもマッサージガンは効果的です。運動中に筋肉の疲労やけいれんなど違和感を感じた場合は、ケガをする前にマッサージガンを使用して筋肉を動かしストレッチさせます。

サーフィン前だけでなくサーフィン中に違和感を感じた際に、無理せず一度海から上がりマッサージをすることで足がつることを回避でき２ラウンド目も楽しめています。

また、エビデンスがまだ確立されていませんが、運動の合間にマッサージガンを使用することで、疲労の発生を遅らせて運動を継続する能力、つまり『持久力』とパフォーマンスの維持が期待できるようです。

運動後【回復のために】

この記事で多くを伝えている通り、運動後はマッサージガンを最も使うべきタイミング。運動後の体は疲れやストレスの多い状態です。筋肉をリラックスさせ、緊張と痛みを和らげましょう。

運動後にはバランスの取れた食事や、休息が大切です。そこにマッサージガンによる回復の効果を加えて、次のサーフィンに備えましょう。

仕事を終えてから【セルフケア】

日々の忙しい仕事が終わったら、マッサージガンでこり固まった筋肉をほぐしてあげましょう。立ち仕事や座り続ける事務仕事は想像以上に体に負担をかけています。日々のセルフケアが柔軟性の獲得など動ける体には大切です。

実際にマッサージガンを使用している感想

マッサージガンを使うようになってから、足をつることが無くなり、柔軟性もアップし快適にサーフィンが出来ています。この記事を書いている時点で3年ほどマッサージガンを使用しており、興味から２台目のマッサージガンも所有していますが、この期間で足をつることが無くなったのは今思えば感動的です。

先日はスノーサーフィンの乗り方を休みなく集中して色々ためしていたところ、ハムストリングス（太もも裏）につりそうな気配を感じました。車内に持ち込んでいたマッサージガンを使用していたところ筋肉のハリと違和感が落ち着き、事なきを得ました。

私のマッサージガンはコンパクトなものを選んでいます。『持ち運びやすい』『手に取りやすい』『使用時に疲れない』というのは重要なポイント。施術する側の人でなければ、コンパクトという要素は継続して使う場合に重要なポイントです。

そしてマッサージガンを持っていれば、友人や家族にも使ってあげられるのがいいですね。マッサージガンの存在すら知らない人が多く、固い身体やコリ、むくみに困っている人が効果に感動するのはクセになります。

使用の際の注意点として、骨や太い血管の通っているところは避ける、使用時は強く当てすぎないことを意識しています。また、筋肉を少しストレッチした状態でマッサージガンを使用することで、ほぐす効果が適切に得られると感じています。筋肉が緩んだ状態での使用は逆効果となり、筋肉が緊張しかねないので注意しましょう。

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まとめ

よじれて固くなった筋膜をほぐしカラダの柔軟性・可動性や血行の不良を改善することで、運動のパフォーマンス向上にもつながります。そんな筋膜リリースを自分で手軽に、そして効果的に行えるのが『マッサージガン』なのです。

足がつる、身体が固い、疲れが取れないなど、身体の調子のせいでサーフィンを全力で楽しめないサーファーに、マッサージガンがオススメです。サーフィンの後だけでなく、ぜひ日々のケアにも取り入れてみてください。

あなたの素晴らしいサーフィンライフが続きますように！