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『子どもと一緒にサーフィンがしたい』と思ったことはありませんか?
自分の趣味を子供も楽しんでもらえたら最高ですよね。いつか同じラインナップに親子並んでサーフィンしてヒューヒュー言い合って…夢が膨らみます。
「大人の初心者」と「子供の初心者」では、注意すべき点がいくつも異なります。
今回は小さな子供と初めてのサーフィンを安全に楽しむためのポイントをまとめました。親子で夢のサーフィンライフを楽しみましょう。
【準備】用意する道具・確認すること
ライフジャケット(フローティングベスト)
海や川など水辺の遊びでは死亡などの水難事故リスクがあります。『水深30㎝でも溺れる可能性がある』と言われ、サーフィンをする海は波の力やカレント(離岸流)、海底の地形変化などによりリスクは高いと言えるでしょう。特に小さな子供にとって大人以上に危険をはらんでいます。
適切なライフジャケットがあれば水の中で体が浮きます。波にもまれたり流されたりしても、浮いた状態を維持できるので、小さな子供には必ず着用しましょう。『怖い』と思わせてしまうと、子供が海に行きたがらないという望まない結果に繋がります。
ライフジャケットに『大は小を兼ねる』の考えは通用しません。大きすぎるとライフジャケットからすり抜けたり動きをさえぎってしまい危険です。股下ベルトが付いたもので、身長と体重に合った適切なサイズを選びましょう。
ソフトボード
初めてのサーフィンにはソフトボードが最適です。スポンジボードとも言われるもので、主にデッキ表面が柔らかいビート板のような素材になっています。柔らかいフィンが付いているものもあり、ボードに衝突しても痛みが少なく怪我をしにくいです。
私の子供は固い一般のボードで頭を打ってから、しばらく海に行きたがりませんでした。
ソフトボードは一般的に浮力があり安定性も高いため、腹ばいで波に押される遊びもしやすく、そこからテイクオフの習得も早いことから、子供の楽しさに直結します。
大人初心者の練習用や遊び用としてもオススメで、私は7’0と5’10くらいのソフトボードを使いまわしています。
ウェットスーツ
水遊びの際、子供にラッシュガードを着せる親は近年増えていますが、例え夏でもサーフィンにおいてはウェットスーツ着用がオススメです。
水着だけでは砂やボードで肌が擦れたり、日焼けで肌を痛めたり、体温を奪われるせいで寒くて早く帰りたがることも。
子供用として脱ぎ着がしやすい袖にファスナーが付いたものや、温かいシーズン用に1~2mm前後の薄い生地のウェットスーツがあるので、気温や水温に合わせて用意してあげると安全に長い時間楽しく過ごせます。
子供の体調管理
楽しさが優先して疲れ知らずに遊びまわる子供ですが、海は想像以上に疲れるもの。カラダに無理がかかっていないか大人が小まめに気を付けてあげる必要があります。
また、小まめな休憩を入れることも忘れずに。熱中症対策としても水分補給が必要ですし、お菓子など食べるものがあるとエネルギー補給になるうえ、アウトドア的な非日常を子供も楽しんでくれます。
海のコンディション
初めて子供がサーフィンする場合の波は、大人がサーフィンを楽しむサイズではありません。
大人にとって「すね~膝」ほどのノーサーフ程度が、子供にとって恐怖感なく海に入れるサイズで、小さな波のブレイクに乗ってインサイド(波打ち際)の砂までボードに乗っていけます。
子供をビーチに残して大人がアウト(沖)に行くのは無責任かつ危険です。子供とサーフィンする場合は、自分のサーフィンは我慢して子供のために時間を費やしてあげましょう。
子供の初めてのサーフィン
子供に何かを取り組ませるのに必要なのは『楽しい』と感じること。
親子でサーフィンできる嬉しさ、はやる気持ちを抑えて、子供には少しずつ海と波に慣れさせましょう。
波打ち際で遊ぶ
子供に海への興味を高めましょう。
砂、漂流物、水の動き、空や水の生き物など子供が1日いても飽きることなく興味を引き続けるものが海にはたくさんあります。同時に、海で危険なことも学ぶきっかけになります。
まずはサーフィンしなくても『海に行けば楽しいことがある』という認識を持たせることが大切です。それにより子供が今後一緒に海に行ってサーフィンしてくれるかに大いに関係します。
1枚の板に親子でパドル
次は海の上に行ってみましょう。
大人が乗れるソフトボードで相手が小さな子供なら、1枚のボードに2人でパドルしてボートのように洋上クルーズが楽しめます。
パドルして進む海から見える景色、水の中、すべてが子供にとって新鮮です。
岸に戻るときに、子供が怖がらないサイズの波に乗ってみましょう。立つ必要はありません。一緒に腹ばいのまま波にスーッと押されて水面を滑る気持ちよさを楽しませてあげましょう。
パーリングしない波で板を押してあげる
初めての子供にパドル能力は期待できません。
子供が腹ばいになったボードを、大人が波のタイミングに合わせて押してあげることで、波に押されて水面を滑る気持ちよさを何度も体感させましょう。
掘れてしまう波は前のめりにパーリングしやすく、子供のやる気を削いでしまいます。波の選択は慎重に。
サーフィンスクールを利用してみる
波を滑り降りる楽しさが分かった子供なら、スクールの力も借りて一気に上達を狙うのもオススメです。
サーフィンを教えることに長けたインストラクターなら、楽しさを大事にしながら親が教えるよりも早く上達させてくれるはず。お世話になっているサーフショップなどに相談してみると良いでしょう。
まとめ
いつか子供は親を離れることになるかもしれません。大人に近づくにつれ、意見の食い違いや接点が減ることで希薄な関係になってしまうこともあるかもしれません。ですが、共通の趣味やたくさんの思い出は良好な家族の関係を維持、または再構築してくれると信じています。
子供にとっても、海やサーフィンで学ぶことはとても多いでしょう。大人の私たちが人生をサーフィンから学ぶかのように、他では得難い貴重な経験をするはずです。
子供の成長はあっと言う間。いつも一緒にいたのに、いつの間にか友達との時間に夢中になったり、部活や受験で忙しくなったり、共に過ごせる時間、回数は思ったよりも少ないのです。
たくさんの経験を子供と一緒にしてください。今の自分の時間も大切だと思いますが、小さな子供と一緒に楽しむことを積み重ねれば、子供が育っても良き友のように長く素晴らしい関係が続くはずです。
親子でサーフィンを楽しむことで、親も子も素晴らしい人生になりますように!